配信のサムネイルと編集動画のサムネイルは何が違うか
公開 2026-09-20 ・ 更新 2026-09-25
集めた100件のうち11件が配信のサムネで、残る89件が編集済み動画のサムネでした。並べて数えていて先に目についたのは、配信側にある手法ではなく、配信側にない手法のほうでした。
成果を数字で見せる、画面を分割して並べる、矢印で対象を指す、語ごとに文字色を変える、上下を文字で挟む。編集済みの89件では合わせて何度も出るこれらが、配信の11件では一つも使われていません。
使えないのではなく、書くことがない
理由は作り方の制約というより、サムネを作る時点で手元に何があるかの差だと思います。
編集済み動画のサムネは、結果を知ってから作れます。のいずの狩場さんのモンハンは装備欄が全部「装備なし」のUIを貼り、MANEKIN GAMESさんの8番出口は「全異変39」と網羅した数を出し、ボドカさんのAPEXはリザルト画面を切り出したうえで肝心の数字だけ「???」に伏せています。伏せるという判断ができるのも、数字が確定しているからです。
配信のサムネにはその材料がありません。これから始めるので、ダメージ量もクリア時間も網羅数もまだ存在しません。比較して並べる素材も、指し示す瞬間も撮れていません。成果の数字・分割した比較・矢印での指示という三つは、材料そのものがないので使えません。
残る二つ、語ごとの色分けと上下の挟み込みは、結果がなくても使える手法ではあります。ただしどちらも文字を組む型で、11件のほうは組む文字の量がそもそも少なくなっています。書き起こしを見ると、文字が2段以内におさまっているか、煽り文そのものを置いていない一枚が大半でした。区切る語も、上下に振り分ける行も、そもそも手元にありません。
皇れおさんのスプラトゥーンは、そこを隠さずに作っています。文字は左下に「いくぜ!!」「炎のスプラ練!!」の2段だけで、何が起きるかは一言も約束していません。背景のゲーム画面は紫と緑がぼけた色面になるまで暗く落としてあり、ステージも武器も読み取れません。
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「結果」の代わりに置かれるもの
では11件は何で画面を埋めているのでしょうか。多いのは二つでした。
公式ロゴを貼るが11件のうち9件。編集済みの89件では25件なので、割合でいうと配信側が3倍近くなります。ロゴを置けば何のゲームかは文字を使わずに済むので、煽り文を書けない分の説明をロゴが担っている形です。
もう一つが左右で役割を分けるで、11件のうち5件。編集済みでは89件中13件です。画面を縦に割って、片側に人、もう片側にゲームの絵か情報を置きます。AZKiさんのモンハンは左半分にイラスト、右半分に岩場のモンスターが写るゲーム画面を残し、中央上にロゴを金と白で大きく置いています。煽り文も説明の文字も一つもありません。
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えむりさんのポケモンは、同じ左右分割でも右側の使い方が違います。右に立ち絵、左上にロゴ、その下にゲーム内のレギュレーション画面を金の枠で囲ってカードのまま貼ります。文字は左下に2段で、上段が「最終チャンピオン級×2」、下段が「新環境ガチ研究ランクマ」。上は過去の実績、下はこれからやることで、どちらも今日の結果ではありません。結果が書けない枠を、実績と予定という別の二つで埋めています。
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文字を減らす方向にも寄っている
配信側でもう一つ多いのが、文字そのものを減らす判断でした。煽り文を足さないは100件で19件ありますが、うち3件が配信側の11件から出ています。
おついちさんのエルデンリングは極端で、画面のほぼ全部を公式キーアートが占め、チャンネル側が足したのは隅の三つのバッジだけです。煽りのテロップも話数の大きな数字もありません。文字らしい文字はバッジの中にしか入っていません。
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逆に、文字を太いフチで抜くは編集済みの89件で42件出るのに対し、配信の11件では1件だけでした。太いフチは背景のごちゃつきに対処するための道具なので、背景を暗く落とすか、ロゴとキーアートで画面を整理してしまう配信側では、そもそも出番が減るのだと思います。
数え方の断り
11件と89件では母数が違いすぎるので、割合の比較としては弱いものになります。しかも11件は「配信のサムネを集めよう」として選んだものではなく、100件を集めた結果として配信が11件混じっていた、という順番です。配信のサムネ全体がこうだと言える数ではありません。
それでも、五つの手法が11件すべてで使われていないというのは、偶然にしては揃いすぎています。サムネの作りを決めているのは好みや流行より先に、その動画が公開される時点で何が確定しているか、という条件のほうかもしれません。
実際に告知を作るときの手順は、ゲーム配信のサムネイルの作り方にまとめました。