ゲーム配信のサムネイルの作り方
公開 2026-09-21 ・ 更新 2026-09-25
配信の告知サムネは、編集済み動画のサムネとは制約が違います。編集済みのほうは結果を知ってから作れますが、配信はこれから始めるので、ダメージ量もクリア時間も網羅数もまだ存在しません。
この差がそのまま、使える方法の差になります。実際に配信のサムネ11件を集めて数えると、編集済み89件でよく出る方法のうち五つが、一つも使われていませんでした。
先に結論だけ書くと、配信の告知は背景 → 公式ロゴ → 人を片側 → 空いた側に実績と予定の順で埋まります。編集済み動画で定番の「成果の数字」「並べて比較」「矢印で指す」は、材料が無いので使えません。
使えない方法を先に知っておく
成果を数字で見せる、画面を分割して比べる、矢印で対象を指す。この三つは材料そのものがありません。まだ起きていないので、出せる数字も、並べる二枚も、指し示す瞬間も撮れていません。
語ごとに文字色を変える、上下を文字で挟む。この二つは結果がなくても使えますが、配信の11件には一つも出てきません。どちらも文字を組む方法で、告知に書ける文字量が少ないからです。言えることが「これからやります」だけなら、色で区切る語も、上下に振り分ける二行も必要ありません。どちらも文字を組む方法で、告知に書ける文字量が少ないからです。言えることが「これからやります」だけなら、色で区切る語も、上下に振り分ける二行も必要ありません。
つまり編集済み動画のサムネを参考にすると、半分くらいの方法が最初から使えません。参考にする相手を間違えると、ない材料を探すことになります。
何のゲームかはロゴで示す
配信11件のうち9件に公式ロゴが入っていました。編集済みは89件中25件なので、割合でいうと配信側が3倍近くなります。
理由は単純で、煽り文を書けない分の説明をロゴが担っているからです。「何のゲームか」はサムネが最低限伝えるべき情報ですが、告知では文字で言えることが少なくなります。ロゴを置けば、そこは文字を使わずに済みます。
置き方は二通りあります。皇れおさんのスプラトゥーンは左上に公式ロゴをそのまま貼って、何のゲームかを絵で示しています。AZKiさんのモンハンは逆に、中央上にロゴを金と白で大きく置いて、これを見出しとして使っています。煽り文も説明の文字も一つもありません。
【モンハンワイルズ】人生初モンハン!!!!!初心者ハンター!【ホロライブ / AZKi】AZKi Channelこの事例を見る →
新作なら大きく、続き物なら小さく、と分けると迷いにくくなります。新作の初回はゲーム名そのものが訴求になりますが、シリーズの途中ならロゴは隅にあれば足ります。
画面を縦に割る
配信11件のうち5件が左右分割でした。編集済みでは89件中13件なので、これも配信側に偏っています。
画面を縦に割って、片側に人、もう片側にゲームの絵か情報を置きます。要素同士が重ならないので、素材が少なくても画面が埋まります。
狩野英孝さんのバイオハザードは少し変則で、左右にゲームのキャラクターを立たせ、中央に実写の切り抜きを挟み込んでいます。左右の二人はレンダリング画像、中央だけ実写という質感の差が、そのまま視線の引っかかりになっています。背景は薄暗い洋館を暗く落として、人物三人だけを明るく残してあります。
【#1】EIKOがバイオハザード 1を生配信!【ゲーム実況】狩野英孝【公式チャンネル】EIKO!GO!!この事例を見る →
なぜ配信で多いのか:告知の素材は立ち絵とロゴとゲーム画面くらいしかありません。分割してしまえば、この三つを重ねずに並べられます。凝った合成をしなくても成立します。
結果の代わりに、実績と予定を置く
書けないのは「今日の結果」であって、「過去の実績」と「今日やること」は書けます。
えむりさんのポケモンは、左下に2段で置いています。上段が「最終チャンピオン級×2」で過去の実績、下段が「新環境ガチ研究ランクマ」で今日の予定です。どちらも今日の結果ではありませんが、二つ合わせると「強い人が新環境をやる」と伝わります。ゲーム内のレギュレーション画面を金の枠で囲ってカードのまま貼り、どの環境の話かも画像で示しています。
フィールド展開構築でランクマ勝ちたい!!【#ポケモンチャンピオンズ 】えむりこの事例を見る →
皇れおさんのスプラトゥーンはもっと簡素で、「いくぜ!!」「炎のスプラ練!!」の2段だけです。何が起きるかは一言も約束していません。編集済み動画のサムネが「〜した結果」と結末を押してくる中では、中身を約束しない分だけ落ち着いて見えます。
どちらを選ぶか:実績を書けるなら書いたほうが強くなります。書けるものがなければ、予定だけで止めるほうが、中身のない煽りを足すより見え方がよくなります。
文字を減らす判断が多い
煽り文を足していないのは100件で19件ですが、そのうち3件が配信側の11件から出ています。配信は全体の1割ほどなので、割合でいうと配信側に偏っています。
おついちさんのエルデンリングは、画面のほぼ全部を公式キーアートが占め、チャンネル側が足したのは隅の三つのバッジだけです。煽りのテロップも話数の大きな数字もありません。文字らしい文字はバッジの中にしか入っていません。
文字を太いフチで抜く方法も、編集済み89件中42件に対して配信11件では1件だけでした。背景をロゴとキーアートで整理してしまうと、フチで背景から切り離す必要が減ります。
背景は暗く落とすかキーアートにする
配信11件の背景は、暗く落とす4件、ゲーム画面を使わない3件、そのまま2件、ぼかす1件、キーアート1件という内訳でした。ゲーム画面をそのまま使うほうが少数派です。
暗く落とす例が皇れおさんで、下地はプレイ画面なのに紫と緑がぼけた色面になるまで暗くしてあり、ステージも武器も読み取れません。勝敗の中身ではなく、人を見せるための下地として使っています。
【 スプラトゥーン3 】アプデ後初!ガチマッチいくべ!【 皇れお / にじさんじ 】皇れお / Sumeragi Reo【にじさんじ】この事例を見る →
もう一つ、黒に落としきる方法もあります。茶々茶さんのモンハンは背景を完全な黒にして、中央にモンスターの輪郭だけを金色で拾い、左右に縦組みの金文字を立てています。黒地なら明るい色は何を置いても読めるので、フチで工夫する必要がなくなります。
【超難関】零式オメガ・プラネテスをヘビィボウガン ソロ(サポハンなし)討伐させていただきます【モンハンワイルズ】茶々茶(chachacha)この事例を見る →
背景の選び方そのものはゲーム実況サムネイルの背景の作り方と選び方で説明しています。
組み立ての順番
配信の告知は、素材が少ない分だけ順番が決まりやすくなります。
- 背景を決める(暗く落とす/キーアート/使わない)
- 公式ロゴを置く(新作なら大きく、続き物なら隅に小さく)
- 人を片側に立てる(立ち絵があれば)
- 空いた側に、実績と予定を2段まで
- 話数があれば隅に固定する
この五つで埋まります。編集済み動画のサムネのように結果で押せない代わりに、要素が少ない分だけ画面が整理されて、一覧では落ち着いて見えます。それを弱点と取るか差別化と取るかは、隣に何が並ぶか次第です(YouTubeサムネイルを一覧で目立つようにする)。
ここで挙げた数字の出どころと、11件という母数の限界については配信のサムネイルと編集動画のサムネイルは何が違うかで説明しています。