サムネ図鑑

ゲーム実況サムネイルの背景の作り方と選び方

公開 2026-09-21 ・ 更新 2026-09-25

目次

ゲーム実況のサムネは、たいていプレイ画面から始まります。撮った一枚をそのまま敷けば、何のゲームかは一目で伝わります。ただしそのままでは、上に何も乗せられません。

理由は情報量です。ゲーム画面は一枚の中に、明るい空も暗い影も原色のエフェクトも同時に持っています。そこへ文字を置くと、文字のどこか一部だけが背景と同じ明るさになって見えなくなります。人物を切り抜いて重ねても、輪郭が背景の模様に紛れます。

ですから背景をどう扱うかが最初の判断になります。実際のサムネで使われているのは五つで、どれを選ぶかは「ゲーム画面をどこまで見せたいか」でほぼ決まります。

先に結論だけ書くと、プレイの中身で見せる動画なら加工しない、人や文字を主役にしたいなら暗く落とす、まだ画面を出せない告知なら公式キーアートです。ぼかすのは色を残したいときの中間、ゲーム画面を使わないのは総集編や企画のときになります。

背景を暗く落とす

一番よく使われている方法です。背景の明るさを下げて、上に乗せる要素との差を作ります。

皇れおさんのスプラトゥーンは、下地がプレイ画面なのに、紫と緑がぼけた色の塊になるまで暗くしてあります。どのステージでどの武器を持っているかは、もう判別できません。その上に右へ立ち絵、左上にロゴ、左下に文字と置いて、三つの要素がどこも重ならないようにしています。

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選ぶとき:人物や文字を主役にしたいとき。何のゲームかは色で伝われば十分だと割り切れるとき。元の画面が明るすぎて文字が乗らないとき。

注意:暗く落とすと、文字の色は白か金がほぼ前提になります。赤を使いたい場合は白フチを挟む必要が出てきます(YouTubeサムネイルの文字入れで色と配置を決める)。

事例は背景を暗く落とすに13件あります。

背景をぼかす

明るさを変えずに情報量だけ減らしたいときは、暗くするのではなくぼかします。

ハンクさんのエルデンリングは、四隅へ向かう強い放射状のぼかしで、手前の騎士も背景の城壁もにじませ、形が残るのは中央右の黄金の敵だけです。彩度はいじっておらず、霞んだ緑褐色が元のまま残っています。

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選ぶとき:これ以上暗くできない画面のとき。色の雰囲気を保ったまま細部だけ消したいとき。見せたい一点にピントを残したいとき。

暗くするのとの違い:暗転は画面全体の明るさを下げるので、文字の色が制限されます。ぼかしは明るさを保つので、元の色が明るければ黒フチの文字も置けます。放射状にかければ、中央へ視線を集める効果も付きます。

事例は背景をぼかすに5件あります。

背景を加工しない(代わりに下地を選ぶ)

加工しないという選択もあります。ただしこれは手抜きではなく、加工の代わりに撮る場面を選んでいると考えたほうが正確です。

もこうさんのマリオカートは、砂漠コースを走る一場面をそのまま敷いています。背景は砂色一色に近く、左奥に小さくカートが見えるだけです。情報量の少ないコースを選ぶこと自体が、文字を置くための下地作りになっています。

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選ぶとき:一色に近い場面(空、雪原、砂漠、暗い洞窟)が撮れるとき。ゲームの絵そのものを見せたいとき。文字が一行で済むとき。

失敗しやすいところ:模様の多い場面を加工せずに使うと、どれだけ太いフチを付けても文字のどこかが読めなくなります。加工なしでいけるかどうかは、撮った一枚を見てから決めるより、撮る前にどの場面で撮るかを決めたほうが早いです。

事例はゲーム画面をほぼ加工しないに55件あります。あわせて、体力ゲージやミニマップを消した状態で撮っておくと選択肢が増えます(HUDが写っていない)。

公式のキーアートに差し替える

プレイ画面ではなく、配布されている宣材のイラストを下地にします。

キーアートを使ってよいかはゲーム会社によって条件が違うので、先にガイドラインを確認しておくと安全です。

おついちさんのエルデンリングは、白い獅子を背負った黄金の騎士のキーアートをそのまま敷いています。色も構図もいじった形跡がなく、足したのは隅の三つのバッジだけです。中央の金色のロゴが主役になっていて、煽りのテロップも話数の数字もありません。

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選ぶとき:新作の初回や、まだプレイ画面を出したくないとき。配信の告知で中身を約束しないとき。キーアートは完成された一枚なので、余白に情報を足すだけで成立します。

限界:他のチャンネルも同じ素材を使うので、一覧に並んだときに差が付きません。差を作るなら、空いている余白に何を置くか(演者の顔、話数、枠線)で工夫することになります。

事例は公式キーアートを下地にするに9件あります。

ゲーム画面を一切使わない

描き下ろしのイラストや、公式のキャラクター素材だけで組みます。

雪花ラミィさんのマリオワンダーは、左半分に自分のキャラクターをゾウの姿にした描き下ろし、右半分に公式ロゴとキャラクター素材を置いています。背景はごく薄いベージュのチェック地に差し替えられていて、原色の強いゲーム画面とは逆に、明るい余白を広く取っています。

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選ぶとき:総集編や企画物で、特定の一場面を代表にできないとき。イラストを用意できるとき。一覧の中で他と違う見え方を作りたいとき。

効く理由:濃い色とフチ文字で埋めたサムネが並ぶ列の中では、白に近い明るさと手描きの線がはっきり目立ちます。これは絵の質の問題ではなく、隣に何が並ぶかの問題です(YouTubeサムネイルを一覧で目立つようにする)。

事例はゲーム画面を一切使わないに18件あります。

背景の選び方の目安

五つの分かれ目は「ゲーム画面をどこまで残すか」で並べ直せます。

残す量 方法 向く場面
そのまま 加工しない 一色に近い場面が撮れた/絵を見せたい
形は残す ぼかす 色は保ちたい/見せたい一点がある
色だけ残す 暗く落とす 人物か文字が主役/元が明るすぎる
使わない キーアート 新作・告知/画面をまだ出さない
使わない 描き下ろし 総集編・企画/一覧で目立たせたい

上から下へ行くほど、伝わる内容が「どんなゲームか」から「誰の動画か」に移ります。プレイの中身で見せる動画なら上、人で見せる動画なら下、と考えると選びやすくなります。

100件を実際に数えてこの五つに分かれた経緯はサムネイルの背景をぼかすか暗くするかの使い分けに、背景がサムネ全体のどのパーツにあたるかはゲーム実況サムネのデザインパターンに書きました。

ここまでの決め方で1枚作ってみるなら、サムネを作るから試せます。画像とタイトルを入れると、画風の違う候補が出ます。

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