サムネ図鑑

ゆっくり実況のサムネイルの作り方と顔の置き方

公開 2026-09-17 ・ 更新 2026-09-25

目次

100件のうち、タイトルに「ゆっくり実況」か「ボイスロイド実況」と入っているものが27件ありました。ゲームはゼルダ、スプラトゥーン、マリオカート、モンハン、マイクラ、ポケモン、ソウル系、シューター、ホラー、その他の10ジャンルに散らばっていて、共通するのは喋り方の形式だけです。

顔アイコンを大きく貼るのがこの形式の目印だと思っていたのですが、27件を横に並べると、顔を主役の大きさで置いているのは9件しかありませんでした。残る18件では、顔は隅へ縮むか、そもそも入っていません。

顔が主役になっている9件

ほしりゅうさんのスプラトゥーンは、この型の教科書のような一枚です。左右にゆっくりの顔を大きく構え、その奥へゲーム画面を通しています。左の霊夢は口を開けて驚いた顔つきで、下半分だけ青く血の気が引いています。右は3人分が重なり、白目で歯を食いしばる顔と、眉を下げた無表情が並びます。ゲーム画面のほうは放射状のぼかしで色の帯になるまで処理されていて、武器もウデマエ表示も残っていません。スプラトゥーンの動画なのに、試合の中身は色の帯としてしか残っていません。

【スプラトゥーン3】味方が回線落ちしてもリッターで無双すれば良いのさ【ゆっくり実況+茶番】 のサムネイル【スプラトゥーン3】味方が回線落ちしてもリッターで無双すれば良いのさ【ゆっくり実況+茶番】ほしりゅうこの事例を見る →

酒桜さんのマリオカートも顔が中心ですが、表情の使い方が違います。中央の霊夢は無表情のまま置かれていて、焦りや呆れの顔は周りに小さく散らしたほうに付いています。真ん中と周囲の落差だけで場面を説明する作りです。書かれている言葉は左下の「#139」だけで、煽り文は一語もありません。毎回同じ隅に同じ書式で番号が入ることを前提にした、連番シリーズの組み方になっています。

【ゆっくり実況】ゆっくり達のマリオカート8DX part139 のサムネイル【ゆっくり実況】ゆっくり達のマリオカート8DX part139酒桜この事例を見る →

めるんめいさんのダークソウルは暗い石造りの通路を背景に落として、左に汗をかいた驚き顔の立ち絵を貼ります。やわらちゃんねるさんのフォートナイトは左右に喜びと驚きを振り分け、中央を空けてコラボ相手を通します。どちらも顔で「誰の動画か」を、表情で「どういう回か」を同時に示しています。

残る5件も同じ構えで、リカルガさんのスプラトゥーン、ゆっくりロングタイムさんのスプラトゥーン、タガヤスのポケモンさん、はっぴーはうすさん、:3 ガチャ屋さんさんが入ります。左右に振り分けるか中央に一つ据えるかの違いはありますが、顔が画面の主役という点では共通しています。

残る18件では、顔は隅に縮むか消える

のいずの狩場さんのモンハンは、中央を黒く光るモンスターが占め、右上に装備欄のUIが貼ってあります。頭から脚までの五枠が全部「装備なし」と読める大きさで切り出されていて、裸で倒したという主張の確認を、サムネの中だけで済ませています。ゆっくりの顔は右下の余白に小さく一つ。根拠のほうを先に置く作りなので、顔の入る場所が最後にしか残りません。

【神回】世界初の偉業!『零式オメガ・プラネテス』を『裸縛り&サポハン無し』で倒した伝説の回【ゆっくり実況:モンハンワイルズ】 のサムネイル【神回】世界初の偉業!『零式オメガ・プラネテス』を『裸縛り&サポハン無し』で倒した伝説の回【ゆっくり実況:モンハンワイルズ】のいずの狩場この事例を見る →

ゴマ犬さんのゼルダは、顔アイコンを絵の上に貼るのですが、置き場所を工夫しています。一つは落下するリンクの背中に乗り、残り二つは左上の隅から上下逆に差し込まれていて、紫の枠を突き抜けてきたような見え方になります。誰が喋るかを示すというより、枠を飾る部品として顔を使っています。

【一気見まとめ】ポンコツ勇者のゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム実況総集編【ティアキン】【ゆっくり実況】【ボイスロイド実況】 のサムネイル【一気見まとめ】ポンコツ勇者のゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム実況総集編【ティアキン】【ゆっくり実況】【ボイスロイド実況】ゴマ犬_犬ノ瀬サミこの事例を見る →

かつてのくまさんのマイクラ総集編になると、ゲーム画面すら使いません。描き下ろしのイラストで少女を中央に大きく描き、黄色の放射状の背景で輪郭を抜いています。ゆっくりの顔は右上と左下に小さく二つだけ置かれ、水色の太い輪郭で中央の絵から切り離してあります。マイクラらしい四角いブロックの質感は、少女が握る剣にしか出てきません。ゲームの絵も顔素材も抑えて、描き下ろし一枚で成立させる作りです。

【マイクラ】浸食された世界で生きる【ゆっくり実況】総集編-一気見 のサムネイル【マイクラ】浸食された世界で生きる【ゆっくり実況】総集編-一気見かつてのくまこの事例を見る →

ゆっくりの顔素材がまったく出てこない事例もありました。G. Nチャンネルさんのマイクラは、上下を黒帯で切って映画の一場面のように見せ、影MODの沼地を水面越しに写しています。中央に「統合版の世界で生きる」の一行を細い明朝体の白で置き、その下に細い罫線が一本走るだけ。極太のフチ文字が並ぶ一覧のなかでは、この細さはかえって目に留まります。人も顔素材もHUDも、一つとして写っていません。

【ゆっくり実況:Minecraft】統合版の世界で生きる のサムネイル【ゆっくり実況:Minecraft】統合版の世界で生きるG. Nチャンネルこの事例を見る →

はっぴーはうすさんのホラーも顔素材を使わない側で、朱赤と黒の二色、版画のようなタッチのイラストだけで組んでいます。プレイ画面も写真的な質感も一枚も入りません。同じ形式の動画とは思えないほど、ほしりゅうさんの一枚から離れています。

定型は、記号として残っている

こうして並べると、ゆっくりの顔は「必ず大きく貼るもの」というより、「この動画がどういう形式かを示す小さな印」として残っている事例のほうが多くなっていました。一覧に並んだとき、隅に顔が一つあるだけで喋り方の形式は伝わります。記号として通じるなら面積は要らない、という判断だと思います。

そのぶん空いた場所に何を置くかで各チャンネルの差が出ていて、のいずの狩場さんはUIを根拠として貼り、G. Nチャンネルさんは余白と静けさを置きました。同じ形式の中でここまで幅があるのは、27件を横に並べて初めて見えたことでした。

人をどの大きさで置くかという判断そのものは、YouTubeサムネイルで顔を大きくするか小さくするかに整理しました。

← 記事の一覧へ